Hokubei Mainichi
12, 11,1999
 精神科医  幸泉 久子

西洋医学を学んだ精神科医が、東洋医学に関心を持ち、中国医学も学び、先月、サンフランシスコで開催された第三回世界気功大会で、EDSTという測定器を使い、気エネルギーを測り、報告した。また報告のあと、別の会場で電話を通しても気を送ることができることをEDSTが証明した。

「気に興味を持ったのは数年前、中国の物理学者が気を測定しているという記事を読んでからです。しばらくしてニューヨークで新倉さんが気のワークショップをやるということを知り、出掛けていきました。」

そこで新倉勝美さんの気を自分で体験した。ミシガン州で合気道場を開いている新倉さんは、格闘技を通して気を出すことを体得、白血病やガンなどの治療に取り組んでいる。ワークショップでは気の出し方を指導、今年の1月から、オハイオ大学医学部のキャンパスでも、新倉さんの気のワークショップが始まっている。

「気を学んでから自分の気のレベル、状態に注意を払うようになりました。話をしていて、自分の気持ちとかエネルギーのレベルが患者さんのほうに反映していると思うんです。ですからそれに対して敏感になるというか、気をつけるようになりましたね。」

四国の徳島出身。大阪大学医学部を卒業、インターンをして、国家試験を通ったあと、1966年に夫君の留学で渡米した。彼はブラウン大学で博士号を習得した後は、オハイオ大学で25年間経済学を教え、現在は京都の龍谷大学で教べんをとっている。

「96年から日本とアメリカで国際別居やってます。私はしばらく2人の子供の子育てをしまして、下の子が幼稚園に行くようになってからオハイオ州大病院で精神科医となり、今は児童精神科医と教えることと、リサーチをやっているんですよ。子供は29歳と30歳、それぞれ独立しています。」

今回発表に使ったESDTは、手足の”ツボ”から経絡、漢方でいう血脈の流れる 経路を通じて内臓各器官のエネルギー量を電気で測定する装置だ。

「発表の場で出された疑問は、気というものがどういうものか、またツボがあるとするとどこにあるのか、主観が入るのじゃないかということでした。科学を突詰めていくと何が残るかということになるのですが、測る側のテクニシャンが気を入れていることを知っているわけで、客観的じゃないということです。しかし自分がテストする場合にまったく主観を殺すわけにワイかない。そこのところが難しいのです。今回の報告はまだ本当に初期の段階です。もう少し確定したものが出れば、気をなさる方の励ましになると思うのです。気を入れてもらうだけでなく訓練で気を出すことができれば、自分で自分を健康にし、医者にかからずに健康の主導権を取ることができる。そうなったらいいですね。今は入り口にいるわけですが、いずれは治療に使いたいと思っています。」

相手を抱きこむようなやさしさ、おっとりした語り口は、生来のもののようだ。

来年4月にはさらに症例意を増やして、ドイツの学会で発表する予定だ。

 


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